線路沿いの地面や、側溝などからリリリリリリ……と間断なく鳴いているコオロギ。街中でも聞くことができます。一定の速さで鳴き続け、一度鳴き止んでもすぐに鳴き始めるので切れ目がなかなかわかりません。ほかのコオロギの仲間とくらべると、群れずに単独で鳴いていることが多い印象です。
線路沿いの地面や、側溝などからリリリリリリ……と間断なく鳴いているコオロギ。街中でも聞くことができます。一定の速さで鳴き続け、一度鳴き止んでもすぐに鳴き始めるので切れ目がなかなかわかりません。ほかのコオロギの仲間とくらべると、群れずに単独で鳴いていることが多い印象です。
市街地などで樹上からリーリーリーとしきりに鳴く音が聞こえてきます。その存在感は大きく、多数生息している場所ではほかの虫の音は埋もれてしまいます。一頭だけでも大きな音を出すので、鳴いているとすぐにわかります。ですが生活圏が樹上なので、周りに木などがない広い田などの場所では聞こえません。うしろでリリリリリリ、と鳴いているのはハラオカメコオロギです。
どこででもよく聞ける鳴く音のひとつ、エンマコオロギ。草むらや分離帯などから聞こえてきます。エンマコオロギは高いところでは生活しないので、鳴いているのは土のある地面。コロコロリーという聞きなしで知られます。街中にいるコオロギの仲間は一律に鳴くものが多い気がしますが、エンマコオロギは鳴く音に緩急があり一度覚えるとすぐにわかります。
8月も半ばを過ぎ、写真の線路沿いでは日没とともにしきりと虫たちが鳴き始めています。録音からは、さて何種類の鳴く虫の音が聞こえるでしょうか。ぜひ耳を澄まして聞いてみてください。録音時間は約8分、ファイルサイズは約15MBです。聞こえた虫の音の解説をしていますので、聞いた後にリンクをクリックしてご覧ください。
キリギリス。一般的によく知られる身近な直翅目昆虫。夏頃、田畑の脇の草陰や草むらなどで鳴く音をよく耳にする。「チョン」という短い音のあと「ギー」と長い音を出す。機織虫という名で和歌や古典文学にも登場する。
シュレーゲルアオガエルはアオガエル科のカエル。森や水田などに生息し、春先から鳴きだす。カエルの鳴き声というとゲコゲコという印象だが、シュレーゲルアオガエルの鳴き声はコロコロとしている。銀の笛と表現する人もいる。民族楽器のようという人もいる。ほかのカエルが大合唱している田でも特徴のある声は聴きとることができる。