写真集「in the pen.」ーnew available

愛知・知多半島の自然の様子を撮影した写真集が出来上がりました。春、木の洞ではアマガエルが眠りから覚めます。草むらには小さなバッタの幼虫。成虫になるまで数カ月の時を生き抜かなくてはなりません。初夏、浜辺は海浜植物の花で彩られます。秋になると、海を渡る蝶・アサギマダラが翅をボロボロにして、半島を訪れていました。刻一刻と変わる自然の様子。本書が、日常生活に寄り添う身近な自然について考える為の一助となりましたら幸いです。

※本書は、紙の手触りを大切にするため表面加工を施しておりません。表紙の劣化が気になる方はブックカバー等をお使いください。

■価格/2200円(税込み)
■B5判/並製本/144頁
ISBN978-4-9911215-4-8

This is a collection of photographs of nature in Chita Peninsula, Aichi. In spring, the frogs awaken from their slumber in the tree caves. A small grasshopper in the grass. They have to survive for several months before they become adults. In early summer, the beach is decorated with flowers of seaside plants. In autumn, the sea-borne butterfly, the Asagi-madara, with its tattered wings, used to visit the peninsula. The ever-changing nature. We hope that this book will help you to think about the nature that surrounds you in your daily life.

■size 182 mm × 257 mm
■144 pages
■All texts are in Japanese.

※This book has no surface treatment to preserve the feel of the paper.  If you are concerned about the deterioration of the cover, please use a book cover.

HANAYASURI BOOKS ショッピングサイトよりご購入いただけます。
You can purchase from HANAYASURI BOOKS shopping site.

https://hanayasuribooks.stores.jp

告知 announcement of new photo book

2022年1月、写真集「in the pen.」を発行します。知多半島における自然の様子を撮影した写真、200枚を掲載しています。インターネットからの購入方法につきましては、来月あらためて、このブログでお知らせ致します。

In January 2022 we will publish a photo book “in the pen.” It contains 200 nature photos taken in the Chita peninsula. Information on how to buy the book will be posted on this blog next month.

冬の観察会・お知らせ03

12月26日の土曜日に常滑市・高砂山公園で行います冬の観察会は、24日(木)まで受け付けておりますので、お時間ございます方は、ぜひご連絡ください。お待ちしております。

 

冬の観察会・お知らせ02

12月26日(土)に行います「冬の観察会」は、常滑市の高砂山公園に決まりました。参加を希望される方は、お問い合わせフォームよりお名前、ご連絡先(メールアドレス)、参加人数(子どもを含む)を、ご連絡ください。ご連絡をいただいたのち、12月20日頃までに集合場所、集合時間などの詳細をメールにてお知らせいたします。最寄りの駅が離れておりますので、電車でお越しの方は、その旨お書きください。

※ご連絡なしでの参加はお断りしておりますので、ご了承くださいますようお願いいたします。

 

冬の観察会・お知らせ

12月26日(土)に冬の観察会を行います。テーマは「いきものの冬越し」。13時頃から15時頃までの約2時間、雑木林や草地などを歩きます。ドングリと冬の木の実、ロゼットをつくる野草、冬の木の芽などを観察し、いきものの冬越しについて考えます。場所はまだ未定ですが、知多半島の常滑市、阿久比町周辺か以北の予定です。

参加を希望される方は、お問い合わせフォームよりお名前、ご連絡先(メールアドレス)をお知らせください。12月上旬に、メールで詳細をお送りいたします。お一人でも、ご家族の方、ご友人の方との参加でも歓迎です。お問い合わせだけでも承りますので、お気軽にご連絡ください。

お待ちしております。

 

鳴く虫の観察会・追加日

昨日26日、知多半島・阿久比町の鉄道高架周辺の田で鳴く虫の観察会を行いました。前日の大雨も過ぎ去り、秋風の涼しい夜となりました。

さて、鳴く虫の様子で先週とくらべて気づいたのは、まずコオロギ類が減っていること。街中でもよく聞けるエンマコオロギ、ハラオカメコオロギ、ミツカドコオロギ、ツヅレサセコオロギ、のうち、ハラオカメコオロギ、ミツカドコオロギの存在感はうすく、ツヅレサセコオロギがよく鳴いていました。

また、川沿いの土手からはクマコオロギの音も聞くことができました。

鉄道法面の草地では、変わらずマツムシが高い音でよく鳴いていました。スズムシはもう終わりのようで、夏場リーンと響いた音は、フィリリという疲れた音になっていました。

田んぼでは、先週と同じくオナガササキリ、タンボコオロギがよく鳴いていました。タンボコオロギはジィジィジィと急くように鳴くのですが、今回よく聞こえたのは、周りのほかの音が終わったから目立つようになったのかな、と思います。

ほかに聞けた種は、地面からジーーーと鳴くシバスズの仲間(ほかにマダラスズ、ヤチスズなどがいます)。シャッシャッシャッという音が徐々に速くなっていきシャーツシャーツシャーツと数回鳴いて終わるセスジツユムシ。グルーーーと低い音で鳴くケラ。樹上からリーリーリーと大きな音で鳴くアオマツムシ。合わせて13種ほどの音を聞くことができました。

解説したほかには、トンネル付近の草地でプツプツプツと鳴くツユムシ。わかりやすく鳴いている場所は見つかりませんでしたが、シュルルルルルと鳴くウスイロササキリも聞くことができました。

写真は町役場の草むらで見たウスイロササキリです。オナガササキリの音が大きく響いていたので同種と思いましたが、写真で確認してみるとウスイロササキリでした。ササキリの仲間は、草むらや畑、田などでよく鳴いています。昼間からよく鳴いているので、少し立ち止まって耳を澄ませてみると聞こえると思います。

参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

 

 

マント群落とソデ群落

阿久比町の観察会及びこれまでのブログ記事で、鉄道の法面をおおう草むらを「マント」と解説しました。後日、観察地について話しながら、本当にあの場所を「マント」と呼んでいいのだろうか、という話になりました。生態学の用語として使われる「マント群落」は、林縁に生える小低木とそれを覆うつる植物で構成される場所を指します。さらに外側の、裸地との間に生える野草などが構成する場所は「ソデ群落」といいます。「マント群落」「ソデ群落」は林縁ですから、開発などにより林が削られる際、最初に手が加わります。結果、道路になった場所も数多くあります。元「マント」と呼べる場所は存在します。ですが、観察会の鉄道法面は、以前は田でしたので「マント」ということはできません。田になる以前まで遡ればどうなのか、ということも考えられますが、鉄道法面に舞い込んだ種子から芽生えた小木に野草などがおおった結果できた環境と考えるのが正しいだろうと思います。場所を言葉にするならば、「鉄道法面の草地」が適当でした。

 

本日の観察会・中止

本日(25日)予定していました「鳴く虫の観察会」は中止します。明日は予定通り行いますので、お時間ある方はぜひご連絡ください。

 

セスジツユムシの音

キリギリスの仲間のセスジツユムシ。丈のある草むらなどから聞こえてきます。シャッ、シャッと短い音を繰り返しながら鳴き始め、シャッシャッシャッシャッとだんだん速くなります。最後にシャーツシャーツシャーツと長い音を数回繰り返して鳴き止みます。最後まで鳴かず途中で止まることも多いですが、特徴のある音ですので、知っているとわりとすぐに気づきます。録音では、周囲でマツムシやタイワンクツワムシがよく鳴いています。