エノコログサ

一年中どこにでもある印象のエノコログサ。小穂を伸ばす季節は初夏。エノコログサが路傍に出てくると春から季節が移る気配を感じる。エノコログサの仲間にはキンエノコロやオオエノコロなどがあり、種内変異が多く雰囲気の異なる個体もよく見かける。エノコログサは「狗尾草」(いぬのしっぽぐさの意)と書くが、爽やかな青空の下に揺れる姿はねこのしっぽを触りたくなるときの気分に似ている。