
愛知・知多半島の写真を紹介する「in the pen.」。8月に撮影したものです。次回は9月上旬掲載予定です。
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愛知・知多半島の写真を紹介する「in the pen.」。8月に撮影したものです。次回は9月上旬掲載予定です。
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秋の七草に数えられるクズ。よく茂って鉄道の法面やフェンスなどを広く覆い、夏から秋にかけて大柄な赤紫色の花を咲かせる。根からつくられるくず粉は、くずきりやくずもちの原料。暑さをしのぐ涼し気な食べものとなる。クズの花が終わるころ、葉の陰で鳴く虫たちが翅を震わせ、きれいな音を月夜に響かせる。

キツネノマゴ科。夏場、草むらをよく見るとぺろんと舌を出したような赤紫色の花を見かける。とても小さいので見過ごしがちだが、群生する場所では赤紫色が草の上で点点としてきれい。名前の由来はわかっていないが、「狐の馬子」だとしたら馬子に化けた狐が、荷物をもって逃げる時に「あっかんべー」をしている姿から来たのかもしれない。


愛知・知多半島の写真を紹介する「in the pen.」。6月に撮影したものです。
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愛知・知多半島の自然写真を紹介する「in the pen.」を掲載しました。7月に撮影したものです。
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「生き物と自然へのまなざし」第二回はニイニイゼミ。よく知られるセミの中でも体が小さく樹皮に紛れるような翅をもつセミを取り上げています。ぜひ読んでみてください。
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カラスウリの花は昼間咲いていない。くたっと閉じて、レースをまとった花弁もくるまっている。夜になると徐々に白い花が開き幻想的な表情を見せる。カラスウリの花粉媒介者(ポリネーター)は口吻の長いスズメガの仲間。夜に花を咲かせる種のポリネーターは、決まっていることが多い。秋、カラスウリの橙色の実がいくつもつるから垂れさがる姿も趣深い。


地域によっては盆花に欠かせないミソハギ。穂状に咲く紫色の花は7月ごろから少しずつ咲きはじめ、8月に入ると咲きそろう。漢字では「禊萩」。お盆に帰省する精霊を迎えるために身を清めるための花ということだろうか。お盆は地域によって時期も風習も違うので、お供えに使われる花もそれぞれ違うのだろう。


トンボの季節は続きます。街中などでも見かける青いトンボを紹介します。
もっともよく見かけるのはシオカラトンボ。全体的に青く胸部に黒条が入ります。街中でもふと近くに止まるトンボがいるとシオカラトンボのことが多いです。人懐っこく鞄や服に止まることもあります。メスは全体的に黄色っぽい体です。ムギワラトンボとも呼ばれ、上から見たときの腹部の麦わら模様が特徴的です。


たまに、メスとオスの模様が混ざったシオカラトンボも目にします。

目の前を横切ると、シオカラトンボかな、と思うのですが、少し小さい青いトンボはハラビロトンボ。シオカラトンボより小さく腹部が幅広です。胸部、頭部は一見真っ黒ですので、見慣れるとすぐにわかります。田のある場所で普通に見られます。街中では公園の水辺などで見かけることがあります。

シオカラトンボよりも少し大きい青いトンボはオオシオカラトンボ。二種が近い場所で飛んでいるとその差がわかりやすいです。胸部まで青く、頭部が真っ黒に見えます。

写真だと大きさはわかりにくいので、興味がある方は実際に探して確かめてみてください。トンボの行動は眺めているだけでも複雑で自分なりのトンボのくせを見つけると、おもしろいかもしれません。
現在配布中の「HANAYASURI 15」ではセミについてエッセイを書いています。関連してセミのさまざまな時期の写真を紹介します。
セミは木の枝に卵を産み付けます。写真のささくれはセミの卵があるしるしです。ささくれの奥にひとつずつ小さな卵が入っています。

土の中で育ったセミが地上に出てくるところです。

セミは羽化するための場所を探してゆっくりゆっくり地上を歩きます。夜、行動をはじめることがほとんどです。写真では太陽の光があたったせいか、目が赤く見えます。

枝や葉などに止まった幼虫は時間をかけて羽化します。背中を割って体を少しずつ殻の外に出します。上半身をすべて出し終えると、頭が下にぶらんとなっています。そこから体を起こして殻のあたまに前足をひっかけ全身を外に出します。透明な翅のクマゼミは羽化したときから透きとおる翅ですが、翅の茶色いアブラゼミは羽化したては白い翅です。


翅が乾いてくると、少しずつ止まっている場所から歩いて移動し、ある瞬間、飛び立ちます。そして夏の短い期間を必死で生き抜きます。

同じ日本でも、場所によって、季節によって身近なセミは違います。セミについて書かれた本はたくさん出版されていますので、興味がある方はぜひ調べてみてください。