ナス科のつる植物。夏頃から秋にかけて白と黄色の花を咲かせる。野や林でよく繁茂しているのを見かける。つくばねのような小さな花がいくつも咲いている姿が、かわいらしい。晩秋から冬につける赤い実は、枯れ野に映える。ヒヨドリと上戸はどのように結びつくのだろう。不思議な名前。

ナス科のつる植物。夏頃から秋にかけて白と黄色の花を咲かせる。野や林でよく繁茂しているのを見かける。つくばねのような小さな花がいくつも咲いている姿が、かわいらしい。晩秋から冬につける赤い実は、枯れ野に映える。ヒヨドリと上戸はどのように結びつくのだろう。不思議な名前。

夏から秋にかけて濃い黄色の頭状花をつけるコセンダングサ。田畑や林縁の路傍などで見かけるが、街中でも空き地や道端などで咲いている。花の時期が終わると、球状に多くの種をつける。ひとつひとつの種の先端には複数の棘があり、少し触れただけで服に引っかかる。服にくっついた種ははらっても落ちないので、ひとつひとつ時間をかけて取り除く。


愛知・知多半島の写真を紹介する「in the pen.」。9月後半です。
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昨日26日、知多半島・阿久比町の鉄道高架周辺の田で鳴く虫の観察会を行いました。前日の大雨も過ぎ去り、秋風の涼しい夜となりました。
さて、鳴く虫の様子で先週とくらべて気づいたのは、まずコオロギ類が減っていること。街中でもよく聞けるエンマコオロギ、ハラオカメコオロギ、ミツカドコオロギ、ツヅレサセコオロギ、のうち、ハラオカメコオロギ、ミツカドコオロギの存在感はうすく、ツヅレサセコオロギがよく鳴いていました。
また、川沿いの土手からはクマコオロギの音も聞くことができました。
鉄道法面の草地では、変わらずマツムシが高い音でよく鳴いていました。スズムシはもう終わりのようで、夏場リーンと響いた音は、フィリリという疲れた音になっていました。
田んぼでは、先週と同じくオナガササキリ、タンボコオロギがよく鳴いていました。タンボコオロギはジィジィジィと急くように鳴くのですが、今回よく聞こえたのは、周りのほかの音が終わったから目立つようになったのかな、と思います。
ほかに聞けた種は、地面からジーーーと鳴くシバスズの仲間(ほかにマダラスズ、ヤチスズなどがいます)。シャッシャッシャッという音が徐々に速くなっていきシャーツシャーツシャーツと数回鳴いて終わるセスジツユムシ。グルーーーと低い音で鳴くケラ。樹上からリーリーリーと大きな音で鳴くアオマツムシ。合わせて13種ほどの音を聞くことができました。
解説したほかには、トンネル付近の草地でプツプツプツと鳴くツユムシ。わかりやすく鳴いている場所は見つかりませんでしたが、シュルルルルルと鳴くウスイロササキリも聞くことができました。

写真は町役場の草むらで見たウスイロササキリです。オナガササキリの音が大きく響いていたので同種と思いましたが、写真で確認してみるとウスイロササキリでした。ササキリの仲間は、草むらや畑、田などでよく鳴いています。昼間からよく鳴いているので、少し立ち止まって耳を澄ませてみると聞こえると思います。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました。
阿久比町の観察会及びこれまでのブログ記事で、鉄道の法面をおおう草むらを「マント」と解説しました。後日、観察地について話しながら、本当にあの場所を「マント」と呼んでいいのだろうか、という話になりました。生態学の用語として使われる「マント群落」は、林縁に生える小低木とそれを覆うつる植物で構成される場所を指します。さらに外側の、裸地との間に生える野草などが構成する場所は「ソデ群落」といいます。「マント群落」「ソデ群落」は林縁ですから、開発などにより林が削られる際、最初に手が加わります。結果、道路になった場所も数多くあります。元「マント」と呼べる場所は存在します。ですが、観察会の鉄道法面は、以前は田でしたので「マント」ということはできません。田になる以前まで遡ればどうなのか、ということも考えられますが、鉄道法面に舞い込んだ種子から芽生えた小木に野草などがおおった結果できた環境と考えるのが正しいだろうと思います。場所を言葉にするならば、「鉄道法面の草地」が適当でした。
本日(25日)予定していました「鳴く虫の観察会」は中止します。明日は予定通り行いますので、お時間ある方はぜひご連絡ください。

「生き物と自然へのまなざし」第三回は、カネタタキ。夏から秋にチンチンチンと音を奏でる小さな鳴く虫を紹介します。
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キリギリスの仲間のセスジツユムシ。丈のある草むらなどから聞こえてきます。シャッ、シャッと短い音を繰り返しながら鳴き始め、シャッシャッシャッシャッとだんだん速くなります。最後にシャーツシャーツシャーツと長い音を数回繰り返して鳴き止みます。最後まで鳴かず途中で止まることも多いですが、特徴のある音ですので、知っているとわりとすぐに気づきます。録音では、周囲でマツムシやタイワンクツワムシがよく鳴いています。
秋の涼しさがよく感じられる昨日19日、阿久比町にて鳴く虫の観察会を行いました。空は雲がかかっていましたが、前日の大雨のあとで気温も下がり過ごしやすくなりました。

写真は、鳴く虫の音を観察した場所です。道の左側は鉄道の法面で、野草がおおっています。このような場所をマントと呼びます。こちらではマツムシの音が多く聞こえました。高く、よく目立つ鳴く音です。チンチロリン、という聞きなしで知られますが聞こえ方は人それぞれ違うようです。リーンリーンというスズムシは、今月上旬ほど多くありませんでしたが、まだ聞くことができました。ほかにはリリリリリ……と切れ目なく続くツヅレサセコオロギ。リリリリリリ、リリリリリリ、と落ち着いたテンポで鳴くハラオカメコオロギの音が聞こえました。
右側の田ではエンマコオロギが鳴いていました。コロコロコロリーという聞きなしで知られますが、聞こえ方は人それぞれ違うようです。分かりやすい音で、ほかの場所でも聞くことができました。

場所をかえて、写真の道の両側に広がる田んぼから聞こえてくる音です。田ではキリギリスの仲間がよく鳴いているのですが、キリギリスの仲間はコオロギの仲間よりも聞き取るのがむずかしいです。この日は、オナガササキリがジャッ、ジャッ、ジャッという音でよく鳴いていました。ほかにはジィ・ジィ・ジィ・ジィと急くようなテンポのタンボコオロギが聞こえました。またコオロギ・キリギリスの仲間ではありませんが、鳴く虫として知られるケラのグルーーーという低い音が聞こえました。
写真奥の土手周辺では、リリリリッ、リリリリッという切れのある音の、ミツカドコオロギ。ジーーーという音のシバスズの仲間(シバスズ、マダラスズ、ヤチスズなどがいます)。
この二時間弱で聞こえた音は、およそ10種類。秋も深まってきて種数としては少し減っている印象でしたが、それでも多くの音を聞くことができたと思います。

写真はセスジツユムシ。川付近の白いガードレールの上に止まってたキリギリスの仲間です。音は、シャッ、シャッと切れ目のある音が続き、だんだんと間隔が短く速くなり、最後はシャーツシャーツシャーツと数回鳴いて終わります。気にしていると畑や草むらなどから聞こえてきます。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました。
26日(金)、27日(土)の観察会はまだ受け付けております。お時間ある方は、ぜひご連絡ください。

かつては、その音を聞くためにツアーが組まれたというカンタンですが、街中でもヨモギの茂る場所などに生息しています。明治時代に小泉八雲が記した虫価格では12~15銭とされ、そば一杯が1銭で食べられた時代に、それなりの値段がする鳴く虫でした。明日19日(土)の「鳴く虫の観察会」では、カンタンが翅を立てて鳴いている姿を、赤いセロファンをつけた懐中電灯を照らして見てみます。
明日正午頃まで参加を受け付けています。お時間ある方はぜひご連絡ください。
※ご連絡なしでの参加はお断りしておりますのでご了承ください。