11月・12月の観察会スケジュール

早いもので、今年の観察会も残りわずかとなってきました。11月・12月の観察会のお知らせです。

 

<11月の観察会スケジュール>

「第12回 椋鳩十を読む会」

日時:11/15(土) 13:00~16:30

場所:昭和生涯学習センター・美術室

◇奇数月第三土曜日に開催している「椋鳩十を読む会」。11月の課題図書は「底なし谷のカモシカ」です。「椋鳩十のシカ物語」(理論社)に収録されています。「椋鳩十と戦争」(書肆侃侃房)は、第3章を先に送って、第4章から読みます。歌の練習もあります。初めての方も、お気軽にご参加ください。

※内容の詳細は、10月下旬に掲載します。

 

「秋の観察会 in 奥田」

日時:11/22(土) 13:30~15:30

場所:美浜町河和・町民の森(予定)

◇初めての観察地となる美浜町町民の森は、恋の水神社から東に1キロほどの場所にあります。神社周辺の秋の様子も観察しながら、小高い山の山頂を目指します。

※内容の詳細は、11月上旬に掲載します。

 

「第29回 西味鋺観察会」

日時:11/29(土) 10:00~12:00

場所:西味鋺コミュニティセンター

◇年内最後の西味鋺観察会は、西八龍社、味鋺神社・護国院、東八龍社の三社をめぐり、木の実を観察します。

※参加のご連絡は、mail(at)hanayasuribooks.com(相地透)までお願いします。

 

<12月の観察会スケジュール>

「冬の観察会 in 内海」

日時:12/7(日) 13:00~16:30

場所:南知多町内海・座頭畑の海岸

◇年内最後の知多半島での観察会です。春の観察会では、時間が足りず、訪ねられなかった南知多町内海の海岸周辺を歩きます。冬の海を眺めながら、一年を締めくくります。

※内容の詳細は、11月中旬に掲載します。

 

「モンテッソーリ読書会・準備会」

日時:12/14(日) 13:00~16:30

場所:昭和生涯学習センター・第1集会室

◇来年から始める新しい読書会の準備会です。取り上げる本は「人間らしき進化のための教育」(マリオ・M・モンテッソーリ著・周郷博訳/ナツメ社、1978)。モンテッソーリ教育について関心のある方は、内容の詳細をご覧いただき、是非ご参加ください。

内容の詳細はこちら

 

モンテッソーリ読書会のお知らせ

新しい読書会のお知らせです。

来年2026年から、モンテッソーリ教育についての読書会を始めます。取り上げる本は、「人間らしき進化のための教育」(マリオ・M・モンテッソーリ著、周郷博訳/ナツメ社、1978)。原題は“EDUCATION FOR HUMAN DEVELOPMENT ~Understanding Montessori”(1976,Schocken Books/U.S.A.)。全8章を1章ずつ読み解いていく、全8回の読書会です。

この本の著者である、マリオ・M・モンテッソーリは、マリア・モンテッソーリの孫であるマリオ・M・モンテッソーリ・ジュニアです。マリア女史の子息であり、モンテッソーリ・メソッド普及の中心的な存在であるマリオ・M・モンテッソーリ博士とは異なり、著書は、ほとんどありません。

内容は、マリア・モンテッソーリ生誕100年に際して、1970年代に世界各地で行われた、マリオ・モンテッソーリ・ジュニアによる講演をもとにしており、モンテッソーリ教育を理解するための手頃な本として、世界数か国で翻訳されています。本書は1978年に出版された日本語版で、現在は絶版となっています。

 

<本書の章立て>

第1章 マリヤ・モンテッソーリのしごと

第2章 モンテッソーリの教具

第3章 モンテッソーリ教育と現代の心理学

第4章 労働の心理学的価値

第5章 モンテッソーリ教育のプロセス

第6章 急速に変貌しつつある世界―その中で教育は……

第7章 モンテッソーリと価値観の革命

第8章 コスミックな教育

 

読書会は、①「人間らしき進化のための教育」の読解(75~90分) ②現代の子どもたちを取り巻く環境について考える(60分)の2本立てで、休憩を入れて、2時間半~3時間を予定しています。

つきましては、会の詳細について話し合う準備会を、年内、以下の日程で行います。充実した読書会となるよう、まずは話し合いが出来たらと考えています。モンテッソーリ教育について、すでによく知っている方も、これから勉強したいと考えている方も、是非、ご参加ください。

 

〇日程/2025年12月14日(日)13:00~16:30

〇場所/昭和生涯学習センター・第1集会室

〇アクセス/名古屋市営地下鉄「御器所」駅下車。2番出口を出て、御器所ステーションビルを右折し真っすぐ5分ほど歩くと着きます。有料駐車場有り(1回300円)。

地図はこちら → 昭和生涯学習センターの場所

〇参加費/大人500円 ※資料代、会場代に使用

〇内容/①テキストの解説、著者・翻訳者紹介~「序」「あとがき」より ②「現代の子どもたちを取り巻く環境について考える」について意見交換 ③来年からの日程について話し合い

〇備考/・入手困難な本ですので、参加のご連絡をいただいた方へ、コピーを郵送します。テキスト代として1500円(送料込み)を当日お支払いください。・参加費は500円です。来年からの参加費は、話し合いの上、決定します。

 

※参加を希望される方は、mail(at)hanayasuribooks.com(相地透)まで、お名前とテキスト送付先の住所、電話番号をお知らせください。

 

SCENE in the pen. 100

“Toad lily”

In mid-October, numerous autumn flowers were in bloom near the nature park. Indian lettuce, blue dayflower, creeping smartweed, cotton rosemallow, etc. In particular, goldenrod was blooming profusely, turning the wasteland yellow. Toad lilies are rarely seen on the pen. Here, they bloomed in abundance, signalling the deepening of autumn. [October 2025]

Tricyrtis hirta

 

10月半ばに咲く、ホトトギスの花。和名の由来は、花の模様を、鳥のホトトギスの腹部に見立てたとされています。英名では、トード・リリー。ヒキガエルのユリという意味になります。

 

SCENE in the pen. 099

“Long-tailed blue”

When I visited the beach, flowers of roundleaf chastetrees were still in bloom. A small blue butterfly had come to the blue flowers. They appear in this area from autumn through to winter. In search of leguminous plants to lay their eggs, they even cross the sea. [OCTOBER 2025]

Lampides boeticus

 

尾状突起と並模様が特徴のウラナミシジミ。マメ科を食草とし、海も渡ります。春にもあらわれますが、この辺りでは、秋から冬にかけて、アサギマダラが飛来する時期と同じような頃に、多くあらわれる印象があります。

 

セッカ、ヤブサメ、センダイムシクイ

9月の最終日。2階の仕事場で文章を書いていると、玄関から母親の大きな声が聞こえてきた。どうやら靴を履こうとして、何かあったようである。どうしたのだろうと、階段の上から階下を覗くと、「鳥! えー、なんで靴のなかに!?」と驚いている。靴のなかに鳥が入っていたようだ。「青葉だね、きっと」と話していると、仕事場の資料ケースのなかに丸く収まって寝ていた黒猫の青葉が、いつの間にかそばにやってきて、「やっと、見つけてくれたにゃんね」とでも言わんばかりに、大あくびをした。

青葉が捕まえてきた鳥は、すでに死んでいた。体には、まったく傷が無かったので、弱っていたところを咥えてきたのだろうか。判然としないが、全体的に褐色でスズメよりも小さい鳥である。何の鳥だろうということになり、いつも通り、調べてみることにした。いつも通りというのは、鳥を捕まえてくるのは、これが初めてではなく、すでに2回、同じように捕まえてきからである。

一度は、ヒヨドリの幼鳥だった。このときは、元気なヒヨドリをばくっと咥えたらしく、興奮した様子で勢いよく庭から駆け込んできた。「つかまえたにゃっ! つかまえたにゃっ!」。表情と行動で、そう思っているのだと分かる。机の下に隠そうとしたのだが、ここでヒヨドリが大暴れ。羽根をまき散らして、なんとか逃げ出す。追っかける青葉。家を飛び回りどこに行ったかと思ったら、服などが掛けてある部屋に来ていた。ヒヨドリは、ハンガーに掛けてあるスーツにとまって、どうしようかと思案中。青葉が見失っているうちに放してあげようと、捕虫網で捕まえた。ちゃんと飛べるだろうかと心配だったが、玄関を出て放す場所を探している隙に、ぱっと飛び立っていった。

最初に捕まえてきたのは一昨年。今回と同じような秋で、似たような褐色の小鳥だった。このときは調べてみて、セッカでいいんじゃないだろうか、ということにした。その一件で、セッカという鳥を認識したのだが、初夏のある日、南知多町で鳥の観察をしていると「ヒッヒッヒッ……」という高い声が、田んぼのそばの茂みから聞こえて、「セッカの声です」と教えてもらった。「ヒッヒッヒッ……」と鳴きながら高く空に飛び、「チャチャチャ」と声音を変えて、下りてくる。鳴き方に特徴があるので、すぐに覚えると、数日後、トビハゼを探しに東浦町の干潟を訪ねたときにも、田んぼのそばで鳴いていた。

だが、まてよ? こんなに分かりやすい声で鳴いているのに、家の付近でこれまでにセッカの声を聞いた記憶がない。近所には、1キロほど離れた七里の渡し付近に小さなヨシ帯はあるけれども、草丈の長い茂みは無い。どこで青葉はセッカを捕まえてきたのだろう? なんとなく疑問には思っていたのだが、あらためて調べてみると、セッカではなかった。青葉が一昨年と今年、同じ時期に捕まえてきたのは、ヤブサメだった。

8月下旬、大府市にある二ツ池公園を訪ねた。目的は、淡水に棲むマミズクラゲ。このため池では、夏から秋にかけて、マミズクラゲがあらわれる。昨年は、大量発生していたが、訪ねた時期が10月と、少し遅かったためか、たくさんのクラゲを池で見ることはできず、自然観察施設セレトナの水槽で、ゆらゆら泳ぐマミズクラゲを観察した。今年は、逆に時期が早すぎたようで、まだ見つかっていないとのことだった。

マミズクラゲがいないかなと思い、建物の外に設置されたウッドデッキに出てみる。水面に目を凝らすが、見つからない。館内に戻ろうとすると、緑がかった羽の小鳥が落ちて死んでいた。館の方に聞くと、「センダイムシクイですね」と教えてくださった。

今回のエッセイに登場した、3種の小鳥はよく似ている。特徴を簡単に整理しておくと、セッカは体長12センチほど。体は淡い褐色でスズメのような黒い縦斑がある。ヤブサメは10センチほどで、セッカより小さい。全体的に褐色で羽は暗く、お腹の辺りは明るい。目を真っすぐ通る黒い斑と、眉のような白い斑が目立つ。尾羽はセッカのように長くない。センダイムシクイは、セッカと同じくらいの大きさ。尾羽も長いが、羽は暗緑色。ほかにもくちばしなどにも違いがある。ちなみに、街中で見かけることが減ってきたスズメと、大きさを比較してみると、スズメは、これら3種よりもう少し大きく、14センチくらいである。

鳥を見分けるのは難しいが、鳴き声にしても、体の特徴にしても、分かってくると、とても楽しい。一つ一つ、繰り返し丁寧に覚えていこうと思う。

 

 

SCENE in the pen. 098

“Blue berries”

Come October, colorful berries become conspicuous in the fields. On the tree beside the mandarin grove, berries of moonseeds were beginning to turn blue. Though delightful to find, there beautiful berries are not edible. [OCTOBER 2025]

Cocculus trilobus

 

秋になると雑木林の林縁などでは、つる植物の実が目立つようになります。この日見かけたのは、アオツヅラフジ。青くきれいな実がなります。

 

SCENE in the pen. 097

“Ashitaba flower”

In the woods by the sea, Ashitaba grows abundantly. Ashitaba leaves are edible. On islands such as Hachijojima and the Izu islands, it is cultivated and shipped as a vegetable. On this day, many white flowers were in bloom. [October 2025]

Angelica keiskei

 

アシタバは「明日葉」と書きますが、由来は「今日摘んでも明日芽が出ると言われるほど、生命力が強いから」とされます。葉が食用になり、人の生活にも身近な植物です。八丈島や伊豆諸島などでは、野菜として栽培され、出荷されています。

 

「秋の観察会」のお知らせ

武豊町自然公園での「秋の観察会」のお知らせです。10月下旬になると、雑木林の周辺では、ゴンズイ、ノブドウ、スズメウリ、アオツヅラフジなど植物の実の色が目立つようになります。昆虫は、11月末には、すっかり見かけなくなりますが、この時期はまだ活動しています。今回は、雑木林から田んぼまでを歩きながら、チョウやトンボなどの生きもの、木の実、草の実を観察します。(写真は、ハラビロカマキリ。10月撮影)

 

〇日程/2025年10月19日(日)

〇時間/13:30集合~15:30頃、終了予定 ※場合によっては30分ほど延長することもあります。余裕をもってご参加ください。

〇集合場所/武豊町自然公園・駐車場 地図はこちら

※自動車でお越しの場合は、直接、駐車場にお越しください。名古屋方面からは、知多半島道路「武豊IC」で下りて頂き、インターの信号を右折します。すぐに、「嶋田」の信号を右折します。そのまま道なりにまっすぐ2キロほど進むと、武豊町運動公園があります。「武豊運動公園前」の信号を右折して、しばらく進んでいただき、知多半島道路を渡る高架を越えると、右手に駐車場があります。

※電車でお越しの場合は、最寄りが「富貴」駅になります。13:13着の電車(河和行き、急行)でお越しいただけましたら迎えに行きますので、その旨お知らせください。駅からは、車で7~8分ほどです。

〇費用/無料

〇その他/観察会の前に昼食をとられる方は、各自ご用意ください。トイレは自然公園内の展望広場にあるほか、富貴駅と途中の運動公園駐車場にもあります。長い距離を歩きながらの観察となりますので、歩きやすい靴でお越しください。やぶ蚊がいる場所もありますので、長袖、蚊取り線香など対策をお願いします。メモを取る場合は、筆記用具をご用意ください。

★予定の変更など/開催日の前に、予定の変更など、ご連絡をする事があります。その場合は、お申し込みいただいたメールアドレスにご連絡しますので、お手数ですが、当日の前に一度メールをご確認ください。よろしくお願い致します。

 

終了しました。ご参加いただきありがとうございました。

 

「天白渓観察会」のお知らせ

名古屋市東部には丘陵地があり、雑木林が広い範囲で残っています。春に続き、2回目となる「天白渓観察会」は、前回と同じように、天白渓の地形を知りながら、ソヨゴの実など雑木林の秋を観察します。(写真は、赤くなり始めたソヨゴの実。9月撮影)

〇日程/2025年10月12日(日) ※雨天中止

〇時間/10:00集合~12:00頃、終了予定 ※場合によっては30分ほど延長することもあります。余裕をもってご参加ください。

〇集合場所/観察場所は、名古屋市天白区の雑木林です。集合場所は、参加のご連絡を頂いた方に、後日お知らせします。 地図はこちら

〇費用/無料

〇その他/トイレはありません。森の道を歩きます。途中ぬかるんでいる場所などもありますので、歩きやすい靴でお越しください。やぶ蚊が多く飛んでいる場所がありますので、蚊取り線香など対策をお願いします。メモを取る場合は、筆記用具をご用意ください。

★予定の変更など/開催日の前に、予定の変更など、ご連絡をする事があります。その場合は、お申し込みいただいたメールアドレスにご連絡しますので、お手数ですが、当日の前に一度メールをご確認ください。よろしくお願い致します。

 

終了しました。ご参加いただきありがとうございました。

 

10月・11月の観察会スケジュール

少しずつですが日中の暑さも和らぎ始め、道端では秋の彩りが見られるようになってきました。10月の観察会のお知らせです。

 

<10月の観察会スケジュール>

「第2回 天白渓観察会」

日時:10/12(日) 10:00~12:00

場所:名古屋市天白区・八事裏山

◇春に開催した天白渓観察会の2回目です。名古屋市内に広く雑木林が残る八事裏山の、秋の様子を観察して歩きます。

 

「秋の観察会 in 富貴」

日時:10/19(日) 13:30~15:30

場所:武豊町富貴・武豊自然公園

◇武豊町自然公園での観察会は、今回で4回目となります。自然公園から田んぼまで歩き、雑木林とその周辺の秋の様子を観察します。

 

<11月の観察会スケジュール>

「第12回 椋鳩十を読む会」

日時:11/15(土) 13:00~16:30

場所:昭和生涯学習センター・美術室

◇奇数月第三土曜日に開催している「椋鳩十を読む会」。11月の課題図書は「底なし谷のカモシカ」です。「椋鳩十のシカ物語」(理論社)に収録されています。「椋鳩十と戦争」(書肆侃侃房)は、第3章を先に送って、第4章から読みます。歌の練習もあります。初めての方も、お気軽にご参加ください。

 

「秋の観察会」

日時:11/22(土) 13:30~15:30

場所:美浜町河和・町民の森(予定)

◇初めての観察地となる美浜町町民の森は、恋の水神社から東に1キロほどの場所にあります。小高い山の山頂を目指しながら、周辺の秋の様子を観察します。※場所は変更になる場合があります。

 

「第29回 西味鋺観察会」

日時:11/29(土) 10:00~12:00

場所:西味鋺コミュニティセンター

◇年内最後の西味鋺観察会は、西八龍社、味鋺神社・護国院、東八龍社の三社をめぐり、木の実を観察します。

※11月の観察会の内容詳細とお申し込みは、10月下旬以降に掲載します。