14号・トンボ

「HANAYASURI」14号では、トンボについて文章を書いています。関連して写真の掲載できなかったトンボをいくつか紹介します。

表紙でハスの葉に止まっていたのはトンボ科のチョウトンボ。濃藍色でかがやく翅の形は特徴的で、ひらひらと前翅と後翅を交互にはばたかせます。都市部の公園でもしばしば見られます。

ハグロトンボはカワトンボ科のなかでは身近です。黒い翅も特徴的ですが明るい翠色の胴体には光沢があり、きらりと光って見えます。

均翅亜目モノサシトンボ科のモノサシトンボ。名前の由来は胴の節にある環状紋が定規に似ていることから。全長はイトトンボ科のトンボよりも一回り大きいです。

イトトンボ科のセスジイトトンボ。イトトンボの仲間は頭部にある眼後紋と、胸部の模様が、見分けるひとつのポイントになりますが、セスジイトトンボは眼後紋が三角形で胸部の黒条のなかに淡い色の線がはいる個体が多いのが特徴です。

こちらもイトトンボ科のホソミイトトンボ。その名の通り腹部が細長いです。眼後紋がつながっているのが特徴です。

オレンジ色のイトトンボ。これはイトトンボ科のアジアイトトンボの未成熟個体です。イトトンボの仲間の未成熟個体にはオレンジ色をしたものがあります。トンボは雌雄のほかにも、季節型、そして未成熟か成熟かで体の色などが変わります。興味がある方は、ぜひ図鑑で身近なトンボを調べてみてください。