集まったアカガエルの鳴き声

今日、3月9日は、観察会「アカガエルのたまごをみる」でした。暖かな日差しのもと、冬眠から目覚めたアカガエルの声や、ウグイスの声が野に響き、ツクシやオオイヌノフグリを見つけ、春の到来が感じられる観察会となりました。

さて、アカガエルのたまごは、たくさん出ていました。開催地である奥田の田の卵塊数は、64(調査日=3/6)でした。今年は、例年と比較すると12~2月の降水量が圧倒的に少なかったため(今年=32.0 mm、過去3年間の平均=153.0 mm)、十分な雨水が田に溜まらず、初見日が3/4までずれこみました(過去3年の初見日は、2022年=2/15、2023年=2/14、2024年=2/22)。

一方、もう一か所の観察地、布土の田では、卵塊数は103(調査日=3/6)を数えました。卵塊の中には、卵割が進んだものもありました。ここには、水を湛えたまま冬を越す田があるので、ほぼ例年通りの時期に産卵し、3月にも再び産卵したのだろうと思います。

最後に、真夜中、産卵のため田に集まったアカガエルの鳴き声を掲載します。この時期にしか聞くことができない、普段とは違ったアカガエルたちの音を、是非一度、聞いてみてください。やわらかい声で、続けて鳴いているのは、アカガエル。高い声で鳴いているのは、シュレーゲルアオガエルです。(録音日=2024年2月22日、22時頃、奥田の田んぼ)