鳴く虫の観察会・追加日

昨日26日、知多半島・阿久比町の鉄道高架周辺の田で鳴く虫の観察会を行いました。前日の大雨も過ぎ去り、秋風の涼しい夜となりました。

さて、鳴く虫の様子で先週とくらべて気づいたのは、まずコオロギ類が減っていること。街中でもよく聞けるエンマコオロギ、ハラオカメコオロギ、ミツカドコオロギ、ツヅレサセコオロギ、のうち、ハラオカメコオロギ、ミツカドコオロギの存在感はうすく、ツヅレサセコオロギがよく鳴いていました。

また、川沿いの土手からはクマコオロギの音も聞くことができました。

鉄道法面の草地では、変わらずマツムシが高い音でよく鳴いていました。スズムシはもう終わりのようで、夏場リーンと響いた音は、フィリリという疲れた音になっていました。

田んぼでは、先週と同じくオナガササキリ、タンボコオロギがよく鳴いていました。タンボコオロギはジィジィジィと急くように鳴くのですが、今回よく聞こえたのは、周りのほかの音が終わったから目立つようになったのかな、と思います。

ほかに聞けた種は、地面からジーーーと鳴くシバスズの仲間(ほかにマダラスズ、ヤチスズなどがいます)。シャッシャッシャッという音が徐々に速くなっていきシャーツシャーツシャーツと数回鳴いて終わるセスジツユムシ。グルーーーと低い音で鳴くケラ。樹上からリーリーリーと大きな音で鳴くアオマツムシ。合わせて13種ほどの音を聞くことができました。

解説したほかには、トンネル付近の草地でプツプツプツと鳴くツユムシ。わかりやすく鳴いている場所は見つかりませんでしたが、シュルルルルルと鳴くウスイロササキリも聞くことができました。

写真は町役場の草むらで見たウスイロササキリです。オナガササキリの音が大きく響いていたので同種と思いましたが、写真で確認してみるとウスイロササキリでした。ササキリの仲間は、草むらや畑、田などでよく鳴いています。昼間からよく鳴いているので、少し立ち止まって耳を澄ませてみると聞こえると思います。

参加してくださったみなさま、ありがとうございました。