ざっと降る雨が幾たびかあり、少しずつですが夕方は涼しさが感じられるようになってきました。上の写真は観察会一週間前の様子です。
18時頃です。周りに高いものが少ないので空の様子がよく分かります。集合時間の18:30はまだ少し夕方の光が残っているでしょうか。ここから30分も経たず暗くなり、晴れていれば星座もよく見ることができます。
さて、鳴く虫の様子ですが、8月下旬から大きく変わったことは、タイワンクツワムシが減ったこと。
以前、このブログにアップした8分間の音声を聞いていただいた方はおわかりかもしれませんが、タイワンクツワムシの音はとても大きく、なおかつこの場所には多数生息していたので、ほかの音がかき消されるほどでした。彼らのこの場所でのさかんな活動時期は8月の終わりのようで、いまでは数頭が鳴いていますが、先月のような騒がしさはありません。たくさんの種類の虫の音を確認するにはよい環境になっています。
もうひとつは、少し残念ですが、スズムシの音も終わり始めています。この場所でスズムシの音を聞くには9月の上旬頃がもっとも適しているようです。
元気に鳴いているのはマツムシ。そしてコオロギの仲間(エンマ、ミツカド、ハラオカメ、ツヅレサセ、タンボ、クマ、など)。セスジツユムシ。ササキリの仲間などです(※写真はササキリです)。
また、昨日ひさしぶりにハタケノウマオイの音を確認し、カンタンも二か所でルーと鳴いています。音を確認できた種数は19種。来週も同じくらい聞くことができると思います。
当日は、線路わきの草がおおう場所(マント)から聞こえてくる音、田んぼから聞こえてくる音、土手から聞こえてくる音、など場所をかえて聞こえてくる音を観察します。
草が茂っている道もありますが、観察時に歩く場所は舗装されている道ですので、歩きやすい服装で来ていただければとくに必要なものはありません。
歩きながら鳴く虫の音にしばしの時間耳を傾けるのは、それだけで気持ちいいものですし、たくさんの音を一度に聞ける時期も、今年はそろそろおしまいです。ぜひご参加ください。
また20日(日)、25日(金)、26日(土)の追加日に参加を希望される方も随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。